画像生成AIは、Web制作やデザインの現場に急速に浸透しつつあります。
一方で、その利便性が高まるほど、「既存作品に似てしまうのではないか」「著作権的に問題はないのか」といった不安や戸惑いも同時に広がっています。
本調査では、20〜50代のWebデザイナーを対象に、画像生成AIの利用実態や、既存作品との類似感、商用利用に対する不安、そして“オマージュと模倣の境界線”についての意識を調査しました。
その結果からは、生成AIがすでに日常的なツールとして使われている一方で、判断基準の曖昧さや、立場による認識の差が、現場の不安を生んでいる実態が見えてきました。
以下では、各調査結果をもとに、デザイナーたちがどこに違和感や課題を感じているのかを読み解いていきます。
目次
調査概要
【調査期間】2025年12月16日(火)~2025年12月18日(木)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,007人
【調査対象】調査回答時に20~50代のWEBデザイナーと回答したモニター
【調査元】CloudInt(https://cloudint.jp/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
画像生成AIの利用はすでに当たり前に。約8割が「現在利用している」と回答

画像生成AIの利用経験について聞いたところ、「現在利用している」と回答した人は78.6%と、全体の約8割にのぼりました。
「過去に利用したことがある」は15.1%、「利用したことがない」は6.3%にとどまっており、Webデザイナーの間では生成AIがすでに身近な制作手段になっていることがうかがえます。
また、実際に利用したことのあるツールとしては、ChatGPTが46.9%で最も多く、次いでAdobe Fireflyが36.0%、Midjourneyが23.2%と続きました。
制作フローの中で、アイデア出しやラフ制作、素材検討など、さまざまな場面で使われている様子が想像できます。
この結果からは、生成AIが「一部の先進的な人だけのもの」ではなく、多くのデザイナーにとって現実的な選択肢になっていることが読み取れます。
約9割が「既存作品に似ていると感じたことがある」と回答

AIが生成した画像について、「既存作品に似ていると感じたことがあるか」を聞いたところ、「よくある」が37.1%、「ややある」が50.9%となり、合計で88.0%が何らかの類似感を経験していることがわかりました。
「あまりない」は9.9%、「まったくない」は2.1%と少数派です。
似ていると感じた理由としては、「色使い・画風が似ていた」が36.1%で最も多く、「構図・アングルが似ていた」が29.0%、「キャラクターの特徴が似ていた」が21.8%と続きました。
この結果からは、単なる偶然というよりも、視覚的な要素の積み重なりによって「見覚えのある印象」が生まれていることがわかります。
特にデザイン経験がある人ほど、微妙な共通点に気づきやすく、それが違和感として残りやすいと考えられます。
商用利用では不安が一層強まる。著作権侵害への懸念が約5割超

AIによる画風模倣に不安を感じるかを聞いたところ、「ときどき感じる」が55.3%、「よく感じる」が29.3%となり、約85%が何らかの不安を抱いている結果となりました。
商用利用時に不安を感じる点としては、「著作権侵害になる可能性(盗用)」が53.9%で最多となり、「元作品や学習データが不明なこと」が48.7%、「既存作家と似ていると言われるリスク」が45.4%と続きました。
ここからは、単に「AIが便利かどうか」ではなく、「後から問題になるかもしれない」という将来的なリスクを強く意識していることが見て取れます。
特にクライアントワークや商業案件では、少しの曖昧さが大きなトラブルにつながる可能性があるため、慎重にならざるを得ない状況が浮かび上がります。
「人が再設計していればオマージュ」という考えが最多に

オマージュと模倣の境界線について聞いたところ、「AI出力に対して人間が構造・色・意図を再設計していればオマージュ」と考える人が37.5%で最も多くなりました。
一方で、「特定作家の作風やパターンをそのまま出力している場合は模倣」とする意見も32.8%にのぼっています。
この結果からは、単にAIを使ったかどうかではなく、「人がどこまで関与したか」が判断の分かれ目になっていることがわかります。
AIはあくまで素材やきっかけであり、最終的な意思決定や表現の方向づけを人が行っているかどうかが、評価の基準として重視されていると言えそうです。
非デザイナーとの認識差がトラブルの温床に

非デザイナーとデザイナーの間で、模倣に対する認識に差があるかを聞いたところ、「やや差がある」が53.0%、「大きな差がある」が27.8%となり、約8割が何らかのギャップを感じている結果となりました。
また、AI画像に関する炎上の社会的課題としては、「境界線の曖昧さが混乱を生んでいる」が32.7%で最多となり、「AIが学習する仕組みが不透明」が24.9%と続いています。
この結果は、専門的な知識や感覚を持つ側と、そうでない側の理解のズレが、誤解や批判を生みやすい構造を示しています。
ルールが共有されていない状況では、善意の制作であっても問題視されてしまう可能性があります。
「著作権」と「学習データの出所」を明確にしてほしいという声が多数

生成AI画像について、もっと明確になってほしい点を聞いたところ、「著作権の扱い」が44.9%、「使用された学習データの出所」が44.6%と、ほぼ同率で上位となりました。
次いで「商用利用の可否」が32.7%となっています。
この結果からは、クリエイターが求めているのは「使ってはいけない」という禁止ではなく、「どこまでなら安心して使えるのか」という明確な線引きであることがわかります。
判断材料が増えることで、制作の自由度と安心感の両立が可能になると考えられます。
まとめ
生成AI画像は、すでに多くのWebデザイナーにとって身近な制作ツールとなっています。一方で、約9割が既存作品との類似を感じた経験があり、商用利用では著作権や模倣への不安が強く意識されています。
本調査からは、「AIを使うこと自体」よりも、「どう使い、どこまで人が関与したか」が重要視されていることが明らかになりました。また、非デザイナーとの認識差や、ルールの曖昧さが混乱や炎上を招きやすい状況も浮き彫りになっています。
今後は、著作権や学習データ、商用利用に関する情報をより透明にし、共通の理解を広げていくことが、生成AIとクリエイティブが共存していくための鍵となりそうです。
<当調査の利用に関して>
当調査データを引用・転載する場合は「出典:CloudInt」と明記してください。
出典元として下記ページへのリンクをお願いいたします。
https://cloudint.jp/press-release10/
Webデザイン・プログラミング学習の情報メディア「CloudInt」

今回、「生成AI画像における模倣・オリジナリティ」に関する調査を実施したCloudInt(https://cloudint.jp/)は、プログラミング・AI活用・WebデザインなどITスキルの最前線を伝える学習メディアです。
「どのスクールを選べばよいか」「助成金/補助金が使える講座はあるか」「未経験者や中途者がどう学び始めるか」など、実際の学習・キャリア選択に直結するテーマを中心に扱っています。
運営概要
運営:株式会社Textrade
所在地:〒107-0062 東京都港区南青山2丁目2番15号-5F
設立:2021年3月1日
事業内容:WEBメディア運営、WEB制作事業、モバイルアプリ制作事業、SNS運用代行事業、SEOコンサルティング事業
公式サイト:https://business.textrade.org/
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